子育てしていて イライラしてしまう という経験がない人はいないのではないか と思います。
誰しも 出来ることなら穏やかに子育てをしたい。
でもどうしたってイライラしてしまうことがあります。
実は私たち元JW2世は そうでない子育てをされた人と比べて イライラしてしまう他の原因を持っているのです。
自分の気持ちを 感じてみよう
お子さんが「お友達と遊びに行きたい」と言ってきたとします。
その日にはお家の用事があって お子さんの願いを叶えてあげれないとして、それをお子さんに伝えた時に お子さんが
「絶対に嫌だー。○○ちゃんと遊ぶ約束してきたから 絶対に遊ぶのー!」
と駄々をこねたとします。
そんな時 どんな風に声をかけますか?
・「そっか、遊ぶ約束してきていたんだね。○○ちゃんと遊びたいよね」と共感しながら 他の日にちを提案する
・その願いを叶えてあげられない理由を 子供にわかるように説明し 断るように言う
・ダメなものはダメ!と怒る
・怒りが湧いてきて 手が出る
沢山の対応法があると思います。
そしてその時の自分の状況によってもその対応が違ってくると思います。
・夕飯の準備で時間がない時
・パートナーと喧嘩をしたとき
・体調が悪い時
・親との問題が浮上している最中
・他の親御さんの前で駄々をこねられる…
いつもなら共感的に話を聞いてあげることが出来ても 上記のような状況によっては 駄々をこねている姿を見ているとイライラがこみあげてくることもあるでしょう。
そんな時は自分の気持ちを感じてみるのがおすすめです。
「あー。今 駄々をこねられて 私イライラしているんだな…」
「忙しくて大変な時に駄々をこねられて 本当に困っちゃう…」
「体調が悪くてそれどころじゃない…って感じているよね 私…」
「ほかのお母さんの前で駄々をこねられて これは結構キツイわ…」
そうやって自分の気持ちを感じて共感してみてください。
ほんの少しだけ フワッと心が軽くなりませんか?
心の爆弾
JW2世ではなくても 状況によって イライラを発動させることがありますが
JW2世は さらに爆弾を心に抱えています。
子供がお友達と遊びたいと駄々をこねる姿を見たとき 私たちの心の中で何かが ビリビリと反応を起こすのです。
「世の人と遊んではいけないとあれだけ言っているのに なんで遊ぶ約束してきたの?」
「集会(奉仕)の時間でしょ。無理に決まっているじゃない」
「エホバが悲しむわ…お母さんはエホバを悲しませることは あなたにして欲しくないのよ。ちゃんと断れるように一緒に祈りましょう。あ、ここにちょうどいい記事があったわ。一緒に読んでみましょう」
「ここまで言ってもわからないのね。あなたのしていることはエホバの目から見て世の人と一緒よ。泣き止まないなら 懲らしめです!」
顕在意識ではすでに忘れ去られているこれらの親たちが私たちに浴びせ続けた言葉は 私たちの身体と心の中に刻まれています。
そういわれて 沢山の願いを ないものにしてこなければならなかった悲しい記憶。
その記憶が 心の爆弾となって 今 自分の子供を目の前にしたときに疼くのです。
心に爆弾があったら…
自分は 自分の願いを親に言っても受け入れてもらえなかった。
親に自分の願いを受け入れてもらうことは諦めて そもそも そんな約束はしてこれなかった。
「絶対に遊ぶのー」って強行したら 鞭打ちされた
長老との話し合いを持たされた
親はあの手この手を使って自分の願いをないものとしようとした
自分の中の悲しい気持ちをお母さんにわかって欲しいのに 全部「エホバはね…」と神視線の話に切り替えられてしまい お母さんに共感してもらえない
共感されることがなかった悲しくて辛い気持ちが 心の爆弾として蓄積されていきます。
そして 自分の子供が「お友達と遊ぶのー」と駄々をこねている姿を見たときに その爆弾の導火線に火が点くのです。
自分はそんなことは許してもらえなかったのに!
私みたいな思いをさせたくないから ちゃんとあなたをお友達と遊ばせているじゃない!今回はたまたま遊べないだけなのに! 精一杯譲歩しているのに! グズグズするなんて 許せない!
いつまで泣いているの!いい加減にしなさい!
山のように積もった自分の痛みが原因でイライラしているのに でも それが自分の痛みからのイライラであることに気付けない…
私たちは 本当に沢山の心の爆弾を抱えています。
自分の中に満たされなかった 願い・想い・希望… それらが全部 沢山の痛みを伴う心の爆弾として 心に残っています。
あろうことか 目の前にいる子供が 一番の良い着火剤になってしまうのです。
私たちの心に無数にある心の爆弾。
子供が何かをするたびに 導火線に火が点いて怒りたくもないのに怒ってしまう。
そんな状況を何とかしたい。
でもそもそも なかなか自分ではその爆弾を持っていることすら気付けないのが現状です。
何故かというと もう顕在意識の中には 大多数が残っていないからです。
何千・何万とあった願い・希望・想い… それらがすべて打ち砕かれて。
その痛みを持っていることを自覚すると 痛いから。辛いから。悲しいから。
私たちは あの家族の中で生きていくために それらの痛みを忘れるか 心のどこかに蓋をしてしまってしまいます。生きていくためになかったことにしてしまっています。
でも 一見無くなったように見えても それは決して消えないんです。心の中に残ったままなんです。
でもここで朗報です。目に見えない爆弾に気付く方法が実はあるんです。
子育てをしていると どうしようもなくイライラしたり することがあります。それが実は心の奥底にしまい込んでしまった心の爆弾に気付くチャンスなんです。
爆弾処理って出来るの
爆弾処理の一番の良い方法は まずは心の爆弾の存在に気付くことです。
子供が何かをして その時に自分の心の中で何かザワザワするものを感じたとき、それを感じてみてください。
何が自分の心の中にあるんだろう…
この痛みはどこから来るのだろう…
自分は子供の頃 目の前の子供と同じ状況になったことはなかっただろうか…
その時 親はどうしただろうか…
何かを思い出したら その気持ちをしばらく感じてみてください。
(もし 思い出したくないと思う気持ちが立ち上がってきたら 無理はしないでくださいね)
そして 思い出した気持ちに声をかけてあげてください。
「悲しかったね」
「本当はお友達と自由に遊びたかったよね」
「辛かったね」
「自由が欲しかったよね」
「お母さんに そっか、悲しかったね…と自分の気持ちをわかって欲しかった」
小さな自分を目の前に置いて 今の大人の自分でできる限りの共感をしてみてください。
小さな自分はどんな様子ですか?
自分の中の無かったことにされた感情を感じ切った時に 爆弾は消えてなくなります。
それが唯一の爆弾処理の方法であると 私は思っています。
